海外へマーケットを広げたいと思っている日本のオンラインショップオーナー様も多いと思いますが、まず最初にクリアしなければならない問題、言語の壁で断念している方も結構いると思います。Googleなどの自動翻訳の性能はかなり上がってきたので、単語や数行くらいは正確に訳せますが、長めの文章になるとまだ人間の翻訳には勝てません。
自動翻訳のプログラミングが日本語から英語へ正しく翻訳することは、とても難しいのです。日本語の「何度も繰り返される同じ主語は入れない 」 という、暗黙の了解が主な原因として挙げられます。私たち日本人には、あえて何度も言わないほうがより日本語らしく聞こえますが、英語の文章には、必ず主語が入ります。「前の文章も踏まえて主語を読み取る」ということが、 自動翻訳機にはできません。
また、翻訳は正しくても、現地で一般的に使われている単語は違うなどの問題もあります。例えば、日本語のオンラインショップで「アクセサリー」を売っているとします。 「アクセサリー」 と聞くと、ほとんどの人が「ネックレス」「ピアス」「指輪」などを思い浮かべると思います。元々の意味は「付属品」ですので、それも「身につける物」として許容範囲の使い方ですし、日本では一般的に 「アクセサリー」 と総称されます。でも、イギリスのお店では「Jewellery」という単語を使うでしょう。そうなると、正しく翻訳してあっても、現地のSEOキーワードとしては、ずれが生じます。
これらの問題があるので、もし企業サイトのような、しっかりと正しく情報を伝えたい系のサイトなら、各言語用のサイトを別で作るでしょう。しかし、商品数が多いオンラインショップなどでしたら、それも大きな手間になりかねません。自動翻訳プラグインが使えたら便利だし、おそらく商品情報は、そこまで複雑な文章でないことが多いでしょう。多少の違和感があっても、人間には読み取る力があります。
多少のデメリットはありながらも、自動翻訳プラグインを使うメリットはまだあります。 これらの日本語の問題点をわかった上で使うには、翻訳を編集できる機能があると便利でしょう。
ワードプレスにも、自動翻訳プラグインが多数存在します。 自動ではなく、各言語用のページを用意するようなプラグインもあります。次回から、私が気になる翻訳プラグインを使ってみた感想を書いていきたいと思います。
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